本日の1冊: もっと時間があったなら!―時間をとり戻す6つの方法
もっと時間があったなら!―時間をとり戻す6つの方法 | |
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半年以上前の日経新聞で紹介されていた1冊。
内容は3部構成。まず1部では過去の科学者達の実験結果や体内のメカニズム等を紹介しながら人間の時間の感じ方を、続く2部で時間に追われる理由とどうすれば時間をコントロールして有意義な人生を送れるか、最後の3部で物理学的側面(ニュートン・アインシュタインの絶対・相対論)を紹介し、副題にもなっている時間をとり戻す(コントロールする)6つの方法で締めくくられている。
時間とは何か。
朝型人間・夜型人間。(P.24)
ティーンズの夜遊びにはわけがある。(P.30)
「若者は(中略)富とスピードを求める。できるだけ手軽な通信を。」・・・1825年、ゲーテの言葉。鉄道・速達・蒸気船にも苦言を呈している。(P.105)
三つの時間泥棒。集中の欠如、ストレス、モチベーション。(P.107)
家庭がぎくしゃくすると女性のが男性よりストレスを感じるが、これが仕事となると逆になる。男性は出世がきがかりだが、女性は良い母親かどうかが気がかりだから。(P.149)
時間に関する著書は数多いが、本書では種々の実験結果やストーリーを分かりやすく、おもしろおかしく紹介している。忙しくても充実していたり、退屈でも過ぎ去ればあっという間だったり。時間というのは人間の感じ方であり、それをどう味方につけていくか、考えさせられる1冊。
副題にもなっている6つの方法は以下の通り。(詳細割愛)
1.時間の主導権を握る2.自分の体内時計を知る
3.余暇をつくり出す
4.感覚をとぎすます
5.集中する訓練
6.本当の優先順位は?
余談だが、ドイツ人の著者は日本に対して敬愛の念を抱いているようで、所々に、我々日本人でも気にしていない日本の長所が記載されているのも面白い。
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