本日の1冊: 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書) | |
光文社 2006-02-16 売り上げランキング : 6278 おすすめ平均 副題どおり、頭がやわらかくなる「かもしれない」書 主観とは、世間とは関係なしに自分だけが白だと考える仮説にしたがうこと 〈by竹内薫〉 批判する人 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
飛行機を飛ばす人がまず最初に学ぶ「ベルヌーイの定理」の否定から始まり、いきなり先制ジャブを食らった感じである。
アメリカで論争を起こした進化論と知的設計者理論、ガリレオ等の天動説・地動説問題、ニュートン力学とアインシュタインの相対性理論・ホーキングなど様々な対峙を紹介しながら、冥王星の惑星扱い(注:現在は「矮惑星」に格下げされている)やひも理論など、今現在、真実と思われている様々な事も明日には変わる可能性があることを訴える。
「科学」とは事実・自然の理の学問と思いこんでいたが、著者によるとあくまでも現在の考え方、理論であり、それは真実ではないと。つまり、真実に限りなく近似していくことはできても、それが絶対ではない。西洋ではもともと「哲学」が前身というのも目から鱗が落ちる内容であった。
様々な例をあげつつ、最後はきれいにまとまっている。科学史だけでなくね話が通じない人と接したときの客観的な対処法、自分の頭の固さを気付かされる。
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