本日の1冊: お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) | |
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資産を銀行(預金)に集中してリスクをとらないことのリスク、なぜ日本人がリスクをとらない・とれないか(住宅・保険で十分リスク投資しているから)、及び様々な金融商品を非常に分かりやすく、簡潔に説明している。そして後半では実践編と称し、実際に資産を国内・海外/安定・リスクと4分割して運用していく方法を示し、最後には資本主義の弊害(=リターンのみに注目しがち)から、環境や社会的意義のある分野への投資を呼びかけている。
分かりやすい説明や、単に金儲けではなく投資の意味を問いかけている点が、盲目的な初心者向け書籍(「○○で儲ける」のようなタイトルの類)・難解な経済書とは一線を画している。しかし、著者の主張も選択肢の1つでしかないのも事実であり、それを実践すればハッピーになれる的な内容は疑問を感じ得ない(事実、本書が刊行された2年前はサブプライムローンが顕在化し始めた時期でもあり、本書の通りに実践したら痛い目をみただろう)。
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