本日の1冊: 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
今や、入社3年で3割の若者が会社を辞める時代になった。本書は、「内側から見た富士通」の著者である城繁幸氏が、
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) | |
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”若年時代の苦労を後々に還元する年功序列が崩壊した昨今、昔のように1つの会社に縛られる意義もメリットも見いだせない”
”労組も、会社も、政治も、全ての苦渋を若者に押しつける”
筆者は上記を根拠に、「近頃の若者は根性がない」「若者はやる気がない」といった意見に対する反論を論理的に述べている。但し、後半からはそういった意見同様の偏見に近い、感情的に記述も目に付いた。例えば「年金が破綻しているのは誰の目に見ても事実。」(注:どう事実なのか証明なし)など。また、確かに労組は既得権益を守るために既存社員を守る(=若者の就職口を狭める)のは仕方ないし、会社が利益を優先するのも当然だが、政治でも高齢者優先は解せない的な意見もある。しかし、それも若年層の投票率が低いので当然とも言える。であれば、まずは政治を変えるために何ができるか、”選挙に行く”といったことから、意見の発信やネットワークの構成など、もう少し踏み込んだ内容が欲しかった。
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