本日の1冊: 生命保険のカラクリ
日本の全世帯の9割が加入し、「住宅についで、人生2番目に大きな買い物」といわれる生命保険。1000万円近い「買い物」をしているのに、加入者はあまりにその仕組みや内訳を知らされていないのではないか?
従来、藪の中だった「生命保険のカラクリ」を、ネット生保の副社長が明快、解き明かす。かけ捨ては損ではない、保険料はどこも同じではない、保険にボーナスはない、途中でやめたら損とは限らない、などなど、セイホの常識をくつがえし、生命保険会社の舞台裏から、「保険にかしこく入るための7か条」まで。
生命保険に入っている人、入ろうと考えている人、さらに保険業界で働く人、セイホに関わるすべての人たちのための「必読の書」。 <Amazonの内容紹介より>
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日本で 74年ぶりに誕生した独立系生保(大手生保の資本が入っていない)「ライフネット生命」の副社長が自ら書き下ろした生保業界の問題点。単なる既存生保の批判(=自社の宣伝)ではなく、問題の本質から、加入者が知っておくべき知識、そして生保業界の今後あるべき姿を示す。ここまで問題分析し、解があるからこそ生保を立ち上げられたのだろうとも思う。
また、著者の論理展開のすばらしさにも感服させられる。淡々と事実を述べるわけではなく、著者の感情にまかせて書かれたものでもなく、ストーリー展開が首尾一貫した本を久々に読んだ気がする。
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