本日の1冊: 仮説の検証 科学ジャーナリストの仕事
元NHIディレクターだが、フリーのジャーナリスト(著者はタイトルのとおり科学ジャーナリストを名乗り)として、NHI時代の番組製作から得た教訓、仮説・検証・実施というプロセスを書き下ろす。最後には昨今のNHIも含めたTVの問題、ジャーナリズムに対する憂いまで述べている。
仮説の検証 科学ジャーナリストの仕事 | |
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メディアの多様化に伴い、相対的にTVの広告費は削減されてきた。それを理由にすれば簡単だが、どの局も似たり寄ったりの放映でつまらなくなった昨今のTVに、どれだけこういった想いのこもった番組があるのだろう。
時代背景と共にシステムや技術は変革してきたが、その点については甲乙つけるわけでもなく、しかし物事の本質については鋭く貫く。特に、TVの下請け・孫請けによる思想も何もないTV番組、挙げ句の果てにはヤラセといった問題には根本原因についてはするどく批判する。
論点も絞られていて、お勧めできる1冊。
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